本記事ではiMovieで映像のアスペクト比を変える方法を紹介します。
まずはじめに、映像のサイズは自分で決められることをご存知でしょうか?
アスペクト比(画面の縦横比率)と呼ばれるものです。
主なものだと、テレビやYouTubeで使用されることの多いワイド(16:9)と昔のテレビで使用されていたスタンダード(4:3)の二種類が多いですね。
- ワイド(16:9)
- スタンダード(4:3)
- 映画用シネスコ(2.35:1)
- PC画面(16:10)
iMovieでそれらの設定を適切なものに変更することで映像表現の幅を広げることが可能です。
最新版iMovie(アイムービー)ではアスペクト比が消えた?
残念ながら、iMovieの最新2020年版ではアスペクト比の設定画面が消えてしまいました…

以前はプロジェクト設定画面から「16:9」と「4:3」のどちらかを選べたのですが…

今では、プロジェクト設定のページすら見当たりません。
このアップデートによりiMovieではデフォルトの一種類のサイズのみでしか書き出しができなくなりました。
そのサイズはもちろん、より一般性の高い「16:9」のアスペクト比です。
はっきり言って、不便ですね…
iMovieはシンプルな使い心地を最優先したソフトなのできっとアスペクト比の変更は操作性を複雑にすると判断されたのでしょう。
しかし「昔のテレビや、映画用のアスペクト比で制作したい!」という方も多いはずです。
そのようなユーザーは、諦めるしかないのでしょうか?

レターボックスという裏ワザ
レターボックスとはよく映画などでみられる上下に付いた黒い帯のようなものです。
最新版のiMovieは「16:9」のアスペクト比でしか書き出すことができませんが、このレターボックスをうまく活用することで映像自体は他のアスペクト比のものとして書き出すことが可能になります。

レターボックスの入れ方
結論から先に言ってしまえばiMovieには、レターボックスの機能すらも存在しません。
アスペクト比の変更と同様、操作を混乱させる機能は徹底的に省かれています。
しかし、ものはやりようです。
これから紹介するような工夫をすればiMovieでもしっかりとレターボックスを入れることができます。

レターボックスのPNG画像を用意
手順をまとめました。
- まずは通常通りに編集する
- レターボックスのPNG画像をダウンロード
- 動画の最上位レイヤーに載せる
まずは通常通りにムービーを作ってみましょう。
それからレターボックスの枠のみを表示した画像をダウンロードします。
グーグル検索バーに「letterbox ◯:◯」と入れてみましょう。
○:○は使用したいアスペクト比です。
ここでは「4:3」のアスペクト比を例として使用します。

ここで注意するべきことは、画像は必ずPNGファイルで、かつ黒枠以外の部分が透明化されているものを選ぶということです。
中央が透明でないと、映像を表示してくれません。

グーグル画像検索の「ツール」機能を使いましょう。
「ツール」をクリックしてから、「色」を指定します。
「全ての色」、「白黒」、「透明」があるのでその中から「透明」を選択すれば透明な部分を含んだイメージのみを検索してくれます。
レターボックスはシンプルな黒帯ですが、念のため解像度の高い画像をダウンロードすることをオススメします。

これで、レターボックスをダウンロードすることができました。
編集画面でレターボックスを挿入
レターボックス画像をiMovieに取り込みましょう。
素材をiMovieに取り込む方法は以前の記事に詳しく書いたのでぜひ参考にしてみてください。
画像を取り込んだら出来上がった映像の上に載せてみましょう。

ここで注意することは、レターボックスは必ず映像の階層(レイヤー)の上に挿入することです。
あとはクリップの端の部分をカーソルで引っ張って

クリップの長さを元の映像と合わせましょう。
これで無料ソフトiMovieでもレターボックスを入れ、アスペクト比を変更することができました。


本記事では例としてスタンダード(4:3)のアスペクト比を使用しましたが、グーグル検索で「letterbox movie」と同じように検索すれば映画用のアスペクト比なども簡単にダウンロードできるのでiMovieで一歩先の表現をしたいという方はぜひ当ブログを参考に、自分に合ったアスペクト比を試してみてください!
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