Top

【薬剤師解説】精油とは何か?|植物から生まれるエッセンス

一般的に「アロマオイル」として知られている植物から抽出された物質。天然100%で作られているアロマオイルは精油(エッセンシャルオイル)と言われ、成分が凝縮した自然の生産物です。

これからアロマオイル、アロマセラピーを始めたい方やすでに始めているけど、「精油ってなに?」というような方まで、実際に精油がどういった成り立ちなのかを知ればより深く理解できますよね。

▼記事の内容

  • 1.【薬剤師解説】精油とは何か?
  • 2.精油の歴史|紀元前から続く深い知恵
  • 3.精油のメカニズム|脳に働く以外な力

この記事を書いている僕は薬剤師歴6年でして、エッセンシャルオイルショップにて商品開発等をしています。

この記事を読めば、精油の基本を理解して初心者の方でも今日から始められると思います。

 

【薬剤師解説】精油とは何か?

まずは「精油とは何か?」という疑問に対して大きく分けて深堀りしていこうと思います。

  • ①植物から取れる純度100%の成分
  • ②香り以外にもヒトの身体に作用
  • ③種類によって使い分けられる

それぞれ解説します。

 

①植物から取れる純度100%の成分

精油は植物を圧縮、蒸留して抽出されます。

市場に出回っている「アロマオイル」はこうした植物由来の天然100%オイルである精油(エッセンシャルオイル)のことを指しているものもあれば、合成香料が含まれているものもあり専門的な知識がない方にとっては判別がしにくい問題点もあります。

↓でも解説しますが、どうせ使うなら作用を持っている精油を選んだほうが良いでしょう。

②香り以外にもヒトの身体に作用

精油はフランスにて医療に位置づけられています。理由としては精油がもつヒトへの作用を期待しているためですね。

いままでの研究でも精神的なリラックス作用や皮膚疾患といったあらゆるシーンにポジティブな作用があることが確認されています。

ですが、まだまだメカニズムが不明な部分もあったり、調査規模が小さいことから日本では「雑貨」として扱われているのが現状です。

③種類によって使い分けられる

香りや作用は精油の種類によってもちろん異なります。その時の気分や身体の具合によって使い分けたり、ブレンドすることで相乗効果が期待できると言われています。

https://start-meet.club/columns/2021/05/5043/

精油の歴史|紀元前から続く深い知恵

精油、主に植物を用いた医術(アロマテラピーの原型)や呪術といった文化は古代メソポタミア文明まで遡ります。

当時は占い、信仰が医術と密接に紐付いていました。植物や動物もその対象であり、傷や病気にたまたま使ってみた結果効いた、など。試してみて良かったものが語りづかれていくシステムだったのです。

古代エジプトでもフランキンセンスの樹脂を燃やして神に捧げられたりと、香りに対する関心が高まっていました。香りの文化はやがて古代ギリシャ・ローマへと伝わり、「医学の父」と言われるヒポクラテスも積極的に治療に取り入れたほどです。

現代では西洋医学が急速に発展し有機化学によって医薬品が進化していきました。それに伴い植物療法は衰退していきますが、副作用や耐性菌の観点から治療の根幹が見直され、代替療法としての「アロマテラピー」が注目されつつあります

精油のメカニズム|脳に働く以外な力

元来「におい」はヒトにとって大切な五感のひとつです。
これは生存するためにも必要な情報で、危険を察知するために利用してきました。

それは信号でもあり脳に直接におい成分が働くことによって、中枢の、例えばホルモンを調節するような視床下部に届きあらゆる生理機能を整える役割もあります。

その他にも大脳辺縁系を刺激し睡眠や感情などの情動的行動にも影響を与えるなど、大きな可能性を持っています。

まとめ

いかがでしたか?

精油は香りを楽しむものと思われている部分もありますが、真に期待されるのはヒト
への緩やかな作用だと思っています。セルフケアという言葉も認知されてきているように薬に頼らない、もしくは自分で調節できるような概念がもっと広まることでより選択できる社会に近づくのかなと。

実際に使ってみたい方は↓の記事も参考にしてみてください。

https://start-meet.club/columns/2021/06/5551/

SUNAGA KENTA

1991年生まれ。都内在住のフリーランス。熱狂したことについて発信中。